→前回からの続き

 

黒谷から六角堂頂法寺に移動しました。

 

正面からでは判りませんが、裏に回ると六角形なのが分かります。

 

 

お隣のビルのシースルーエレベーターからだと更にその形がよく判ります。

 

敷地内のビルは華道の池坊です。

 

池の中には白鳥が優雅に泳いでいます。

 

 

白鳥って意外に凶暴みたいですね。

 

親鸞堂。この寺院は親鸞聖人と深い関りがあります。

親鸞は9歳で得度し比叡山での修行に入ったのですが、修行に行き詰まり29歳の時に比叡山からここ六角堂に百日間参篭したのです。毎日長い道程を徒歩で通った訳です。修行に行き詰った原因は「色欲」でした。今はどの宗派の僧侶も結婚しますが、当時は結婚どころか女性と交わることも固く禁止されていました。しかし、その頃の比叡山の高僧の中には麓の坂本の町に女性を囲っている方も少なくなかったのだとか。昼は聖職者を装い、夜は欲に溺れたのですね。親鸞は他人はもとより、自らをも偽る事の出来ない自分に正直な人だったのだと思います。そもそも、10代20代の健康な若者が性欲を克服するなんて略々不可能でしょう。95日目に疲れからついついウトウトした時に六角堂の救世菩薩が夢枕に立ち、こう告げたそうです「行者宿報設女犯 我成玉女身被犯 一生之間能荘厳 臨終引導生極楽」(もし、お前が女性と交わりたいなら私が美しい女性となってお前に抱かれよう。そして、お前の一生を盛り立てて、臨終の時には極楽に導いてあげよう)。親鸞はこの事をきっかけに比叡山での修行を止めて法然の元に通うようになったそうです。法然は親鸞のこの悩みに対してこうアドバイスをしたそうです「お前が念仏をするのに都合が良ければ結婚すればいいだろう。都合が悪いなら結婚をしなければよいだろう」と。全て念仏が中心と云う事です。

人が生きるには綺麗事だけでは済まされない事が多々あるのだと思います。

 

 

続く→